アプリを使い続けてもらうための工夫
こんにちは!
2023年4月にフェンリルに中途入社しました、マーケターの大森湧太です!
皆さんは、普段どんなアプリをよく使いますか?
世の中にはたくさんのアプリがありますが、日常的に利用するアプリは10個未満だと言われています。
意外と少ないな、と感じますよね。
今回は私が最近使い始めた記録系アプリを参考に、アプリを使い続けてもらうための工夫について考察しようと思います。
この記事を読んで、アプリを継続的に利用してもらうにはどんなことを意識すれば良いのかを理解いただけたらうれしいです。
アプリの紹介
私はマーケターとして、日々データに向き合っています。そこで普段の食事内容もデータとして定量的に管理したいなと思い、今年の夏から食事記録アプリを使い始めました。
しかし、毎食食事の記録をつけるのは結構面倒くさい......。
いくつか食事記録アプリを試しましたが、その中で最も継続しやすいと感じたアプリの特徴を紹介します。
簡単に説明するとこんな感じです。
他にもご紹介したい機能があるのですが、詳しく書きすぎると本題からそれてしまうので、ここまでにします(笑)。
なぜ継続できたのか?
ユーザーが行動を起こすためには、以下の3つの条件が必要だと言われています。
今回利用したアプリは、この条件をどのように達成したのか振り返ってみます。
①モチベーション(Motivation)
私は元々、アプリ利用に対するモチベーションが高い状態でした。
(複数の食事記録アプリを並行利用して、どのアプリが自分にあっているか調べたほどです!)
とはいえ、いつまでもモチベーションを高く持ち続けるのは難しいです。
今回利用したアプリは、食事記録をつけるたびに祝福メッセージ(毎回異なる内容)をくれました。
これは、行動に対するリワード(今回でいう祝福メッセージ)と呼ばれる要素で、行動するモチベーションの維持・向上に有効な手法です。
この手法によって、私は高いモチベーションを保てたのだと思います。
②能力(Ability)
どんなにモチベーションが高くても、ユーザーの能力が伴わなければ行動に至りません。
プロダクトのアプローチとしては、ユーザーの能力を高めるために、行動障壁を下げるケースが多いです。
今回利用したアプリには、行動障壁を下げる機能がたくさんありました。
これらの機能のおかげで、とても楽に食事記録をつけることができました。
「行動障壁を下げて、能力を高める」分かりやすい事例ですね。
③きっかけ(Trigger)
十分なモチベーションがあり、行動を起こす能力がある状態であれば、あとは、きっかけを与えればユーザーは行動を起こします。
そして、このきっかけは2種類存在します。
今回利用したアプリは、内的トリガーの生み出し方が上手だったなと思います。
「朝は忙しいからいつも同じものを食べる」
「ランチは会社近くのお店またはコンビニで済ませる」
という方は多いのではないでしょうか?
そういった方には、この機能が便利です。
この機能によって、次に同じ食事を食べる時に
「前に登録した食事セットの機能を使ってみよう!」
「せっかくセット登録してるし、使わないともったいないな」
という感情が生まれて、アプリを開くきっかけ作りに貢献しています。
(さらに、この食事セットが蓄積されることで、記録をつける際の行動障壁が下がるという好循環を生み出しています。)
これは、インベストメント(投資)と呼ばれる要素で、プロダクトへ投資(今回でいう食事セットの登録)したユーザーは、プロダクトを使い続けるようになると言われています。
つまり、プロダクトに対して何らかの労力をかけると内的トリガーが生み出されるということです。
習慣化を促すプロダクトにおいては重要な要素ですね。
まとめ
ここまでの内容を整理してみました。
今回は食事記録アプリを例に、アプリを使い続けてもらうための工夫について考察しました。
少しでも参考になりましたら幸いです。
もっと詳しく知りたい方は、下記の書籍で詳しく書かれているので、ぜひ読んでみてくださいね!
フェンリルの Advent Calender はまだまだ続きます。明日以降もお楽しみください!