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サービスを成功させる為に最も必要なもの

これは デザインとテクノロジー Advent Calendar 2018 5日目の記事です。

ここ数年来、社内、社外問わず、サービスデザインに関わってきているのですが、昔から感じていることがあります。
 
それは、サービスを成功させるために最も必要なのは、UXや斬新なアイデア、潤沢な資金なんかじゃぁないってこと。

もちろん、それらも必要なのは当たり前の話なんだけど、それらがあっても、これがなければ確実に失敗する、というものがある(と思う)のです。

それが何かというと・・

チームの熱量

それは、チームの熱量。熱量というのは、いわゆる「情熱」「入れ込み度」「モチベーション」なんかのことです。チームが大切、みたいなことはよく言われるわけですが、そのチームが、チームメンバー全員が、どれだけそのサービスに心血を注いでいるのか「チーム全体の熱量」が大事なんです。ただ平均点が高いだけじゃなく、偏りがあってはいけません。私だけでも、あなただけでもなく、私たち全員の熱量が等しく高まっているかどうかが重要です。
 
最高のチームを集めて、目的意識を共にし、モチベーションを高くもつ、というのはあらゆるサービス立ち上げの前提条件であるべきなんですね。
 
創業期のチームにはこれがある可能性が高いんですが、よくあるのが、そこそこの企業が「〜に参入するぞー」と、新サービスの企画を上の人が考えて、現場にやらせようとする場合、この「熱量」が少ない場合がほとんどです。

また、プロダクトオーナーだけが熱量高く、現場のクリエイターの熱量が低く、チーム全体の熱量が足りない場合もよくあります。(ビジョンの共有が足りていないとかそもそもの戦略に共感できないとか色々あると思いますが・・)

熱量が低いと、壁にぶつかった時に越えることができないし、そもそも越えようと思わないかもしれない

逆に、熱量が高いと、なんとかして壁を越えようと思うし、越えられなさそうな場合は、その壁の向こう側に行くにはどうすればいいのかを、必死に考えるわけです。

熱量高く、かつ燃費のよいチームを作る

プロダクトオーナーが最優先にやるべきことはチームの熱量を高く保つことであるのは間違いありません。そのためには、評価制度や報酬的なことも大事だけど、チームとしてみんなの考えが尊重されお互いがリスペクトしあえる環境を作ることに精力を傾けるべきなのです。

そしてサービスが軌道に乗って、第2弾、3弾というときには、チームのことを第1に考え、リーダーシップを発揮できる人を中心に据えるべきです。

熱量といっているのはいわゆるガソリンのようなもんです。同じ時間でも熱量の高いチームは5倍の成果を出せる。最初はとにかく熱量を高められる人がガンガン引っ張って行くべきですが、そのうち馬力は出るけど、異様に燃費の悪い状態が訪れます。そうなったら、その燃費性能を最大限高めるために、いろんなメンテナンスができて、アクセルとブレーキの加減がわかるような人に引き継ぎ、プロジェクトチームを率いてもらうのが成功の近道ではないでしょうか。
 
アイデアやスキルやお金は外から調達することが可能なのに対して、熱量だけは外から調達することは絶対できません。絶対できないからこそ、常に気にかけていないといけないわけです。そして、一定の熱量を燃費よく維持するチーム作りは、プロダクトオーナーが率先して行うべきなのです。(これは組織のマネジメントも一緒だと思います)

クライアントワークで熱量をあげるには

フェンリルでは、UXコンサルやプランニングといった形でコンサルする機会が今まで多かったのですが、結局、外部からコンサルタントを招くということ自体、クライアント側のチームの熱量を下げてしまうことにつながっているのではないか、とずっと気がかりでした。

外部から言われるより、自分たちで試行錯誤しながらでもやりたい、という気持ちが熱量の高いチームにはありがちで、そんなチームに中途半端に関わってしまうとチーム全体の士気を下げてしまうかもしれない。

クライアントワークでサービス開発をやるという私の本業と大きく矛盾しているのはわかっていたし、現在進行形で苦心しているのですが、さもクライアント側の人間であるかのような状況でチームの一員として働くというのがまずはスタート地点なのではないかと思っています。クライアントのチームとデスクを並べる、一緒にランチに行く、夢を語る、上司の悪口で盛り上がる(笑)、みたいな。

ただ、チームメンバーが全員同じ目線にいないと熱量が上がらないのはわかっているので、受発注関係にある時点でなかなかそれは難しい。これは、常駐とかそういうレベルではなく、そもそもの業務委託というビジネスモデルを超えていかなければいけないんじゃないかとも考えて見たり。例えば、レベニューシェアの新しいモデルを検討するとか、ストックオプションを付与してもらい、それを成果報酬とする、とか・・。複数人の強力なチームがあればそういう契約もあってもいいかもしれない。

現実案だと、常駐する、(お金の流れはさておき) 対等な立場で仕事をする、一緒に合宿してコンセプトを練り上げる、呑みに行く、チャットで常に連絡を取れるようにしておく、KGI/KPIとその進捗を共有する、とかでしょうか。

「ビールかけ」をしよう

最近の私のもっぱらの夢は、ビールかけがしたい、ということなんですが、ビールかけには、まず異様にテンションのあがる成功体験が必要で、そのためには、最高のチーム、極限まで高まった熱量、高いハードルがなくてはなりません。

そして、そのために今はチーム作りから少しずつ始めているのです。

いつか、ビールかけ(シャンパンファイトでもOK)、できるようにいろいろ頑張りたいと思いますので、一緒にビールかけしたいっていう人がいたら、フェンリルにきてください。一緒にその方法を考えましょう。

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絶賛採用中@フェンリル デザイン部

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YOSUKE TSUBOUCHI / Fenrir Inc.

デザイン部次長/HCD-net認定人間中心設計専門家/フェンリルでサービスデザイン、プランニングをやっています。デザイン組織の戦略マネジメントも最近のお仕事の一つ。

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デザイン系の記事を収集してまとめるマガジン。ハッシュタグ #デザイン のついた記事などをチェックしています。広告プロモーションがメインのものは、基本的にはNGの方向で運用します。
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コメント2件

2018年12月時点、大河ドラマ「西郷どん」の薩摩藩士たちの熱量は高いです。「じゃっどん西郷先生、今のくさった政府をたたきなおさにゃ」とものすごい熱量で西郷さんに迫っています。こののち彼らは最後の内乱「西南戦争」に突っ込み、田原坂の戦いで最後の熱量が爆発、血の嵐になり西郷も自決します。

文明開化時代と小学生がAIプログラミングを学ぶ時代では、その熱量の意味は違いますが、いつの時代も大きな感情のほとばしりが、動かせないものを動かすきっかけになると思います。昔は血の味、今はビールの味なんでしょうか。

ただ最初、西郷さんは薩摩藩士をいさめるんですね。「おまえたちの熱量は、侍の意地にすぎない」と。意地にこだわるより、日本国民として外国とどう立ち向かうかにこだわれ、そこに熱量を向けろと諭すのです。

熱量の源泉の多くは感情です。心の琴線にどう触れるかで大きくも小さくもなるのではないでしょうか。琴線にどう触れればいいかは、彼彼女と深く話すことが重要かと思います。で、その熱量の矛先をどこに向けるかは、指導者が指し示すことなんでしょう。熱量と矛先が決まった集団ほど強いものは無いと思います。
> Takashi Yana さん
おっしゃる通りですね。
BBQの炭みたいなもんだと思っています。
着火剤で火をつけるだけでなく、何を焼くか、どう焼くかをちゃんとコントロールしないと、肉は焦げるし、滴る脂でさらに火力が増し、燃え尽きるスピードも速くなってしまう、みたいな。
熱量はもちろん必要だけど、目的に応じた、適切な火力コントロールができるチームは最強だと思います。
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